六波羅蜜

波羅蜜とは、古代インド語のパーラミーで「彼岸」と訳されます。

彼岸にいたることを「パーラミーター」といい、「波羅蜜多」と漢字をあてています。般若心経の正式名称「摩訶般若波羅蜜多心経」にも出てきます。

彼岸に至るために仏教では六つの行いを説いています。
    1.布施〔財施、法施(真理を教えること)、無畏施(恐怖を取り除き、安心を与えること)+無財の七施〕
    2.持戒〔戒律を守ること。自己を常に反省すること〕
    3.忍辱〔迫害に堪え忍ぶこと〕
    4.精進〔他の五徳目を乱さず実践し続けること〕
    5.禅定〔心を安定させること〕
    6.智慧〔真実な智慧を開きあらわすこと。命そのものを把握すること〕
の六つの方法があるので「六波羅密」とも、「六度」(六つのわたり方)ともいわれます。


京都の清水近くに「六波羅」という所がありますが、ここには「六波羅密寺」というお寺があるので、この地名がついたのです。

 

 Hongwanji Buddhist Mission of Australia(http://central.dot.net.au/hbma/)を参考にしました。