パリ・オペラ座エトワール オーレリ・デュポンのことば             映画「エトワール」より

 

「任命されて突然、上達するわけじゃない。同じ肉体に同じ欠点のまま。トップの責任が増えるだけ」

 

「私が職業を尋ねられて”エトワール”と答えるのは変な気分。年令以上の人間に見られがち。人から過剰な敬意を示されたりする」

「エトワールの肩書きは重いわ」

 

 

「自分の身体ををくまなくチェックしているの。自分の身体に満足しているダンサーなんていないはずよ」

「いつも鏡と向き合っているの。自分の欠点を探すため」

「人間性の欠けた環境だったわ。暖かみが欠けていた。でも逆にあのつらさが人を成長させるのよ。性格を鍛えられるわ。卒業するころには、すっかり強い人間になっていた。肉体的なつらさは、まだましだった。練習の大変さは覚悟していたから。こたえたのは精神的な苦痛。子供にはつらいわ。」